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介護職員は名札をつけるべき?現場の実態とメリット・デメリットを解説

介護施設やデイサービス、訪問介護などで働く介護職員は「名札をつけるべきなのか」という点で悩むことが少なくありません。
入居者や利用者にとっては職員の顔と名前を一致させる安心材料になりますが、一方で個人情報や安全面のリスクを理由に「つけたくない」と考える職員もいます。
本記事では、介護職員が名札をつけるべきかどうか、そのメリット・デメリット、法律的な義務の有無、現場で実践できる工夫をわかりやすく解説します。
介護職員に名札は義務なのか?
結論から言うと、介護職員に名札を必ずつけなければならないという法律上の義務はありません。
厚生労働省の通知や介護保険法の規定には「介護職員が名札を常時着用すること」という条文は存在しません。
ただし、自治体の条例や施設の運営規定によって「職員証・名札の着用」を義務づけているケースがあります。
そのため「全国共通の義務」ではなく、施設の方針によって違いがあるのが実態です。
名札をつけるメリット
1. 利用者・家族の安心感
介護施設では多くの職員が出入りするため、利用者や家族からは「誰が担当しているのか分からない」という声が上がります。名札をつけることで名前が分かり、信頼関係の構築につながります。
2. 苦情・要望の伝えやすさ
「○○さんに相談したい」「先ほど対応してくれた職員に伝えたい」といったとき、名札があることでスムーズにやりとりできます。
3. 職員同士の連携が取りやすい
新人や非常勤スタッフも含め、多職種が働く介護現場では顔と名前を一致させることが重要です。名札は職員間のコミュニケーションツールとしても有効です。
4. 信頼性・透明性の向上
利用者や家族に対して「職員が責任をもってケアを行っている」という姿勢を示せます。外部評価や監査でも「職員識別の工夫」が評価される場合があります。
名札をつけるデメリット
1. 個人情報のリスク
フルネームの名札を着用していると、施設外で名前を知られてストーカーやトラブルに巻き込まれるリスクがあります。特に若い女性職員からは不安の声が多いです。
2. 利用者からの呼び捨てやハラスメント
名札を見た利用者から「○○!」と呼び捨てにされたり、過剰な接触やセクハラに発展することがあります。
3. 紛失によるリスク
名札を落としてしまい、個人情報が外部に漏れる危険性もあります。
4. 職員の心理的負担
「名前を知られたくない」「匿名で働きたい」という職員にとっては、名札着用がストレスになることもあります。
実際の現場での対応例
苗字だけ記載する
フルネームではなく「苗字のみ」の名札にすることで、個人情報のリスクを減らす方法です。
ニックネームやイニシャルを活用
利用者が覚えやすい「○○ちゃん」「Aさん」など、親しみやすく個人特定されにくい表示を工夫する施設もあります。
職員証を兼ねたICカード型
首から下げるICカード型で、表には「苗字+役職」のみを記載し、詳細な個人情報は施設内システムに登録する方式を導入するケースもあります。
状況に応じて着用を調整
- 施設内では名札を着用する
- 外出支援や訪問同行の際は外す
という柔軟な運用を行っている事業所もあります。
名札に関する法的・行政的な位置づけ
- 法的義務はなし → ケアマネや介護職に名札着用を義務づける法律は存在しない
- 施設方針に委ねられる → 運営規定や内部ルールによって名札を義務化することは可能
- 利用者保護の観点から推奨される場合あり → 行政指導や外部評価の中で「職員の識別方法」が求められるケースもある
家族側から見た「名札の有無」
名札があると安心
「担当者の名前がすぐ分かる」「相談しやすい」と感じる家族は多いです。特に短期入所やデイサービスのように職員数が多い場では名札は有効です。
名札がないと不安
「誰にケアをしてもらっているのか分からない」「新人かベテランか判断できない」という不満につながります。
まとめ
介護職員の名札着用は、法律で義務づけられているわけではなく、施設の方針によって異なるのが実態です。
- メリット:利用者・家族の安心感、職員間の連携、信頼性の向上
- デメリット:個人情報流出リスク、ハラスメント被害、心理的負担
現場では「苗字だけ」「ニックネーム」「状況によって外す」など、リスクを最小化しながら利用者の安心感を確保する工夫が求められています。
家族としては「名札がないと不安」という気持ちを率直に伝えつつ、職員の安全やプライバシーにも配慮した形を模索するのが望ましいでしょう。
