デイサービスは寝たきりの人でも利用できる?受けられる支援と注意点を解説
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「寝たきりの家族をデイサービスに通わせたいけれど、本当に利用できるの?」
介護をしているご家族からよく寄せられる質問です。
デイサービス(通所介護)は、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションを提供する場ですが、寝たきりの人でも利用できるケースがあります。
この記事では、寝たきりの方がデイサービスで受けられるサービス内容や注意点、利用を検討する際のポイントについて詳しく解説します。
目次
寝たきりの人でもデイサービスは利用可能?
結論から言うと、寝たきりの方でもデイサービスを利用できる場合があります。
ただし、利用可否は以下の要素によって変わります。
- 事業所の体制(看護師配置・介助力・送迎対応)
- 医療ニーズの有無(吸引・胃ろう・在宅酸素など)
- ご本人の体力や移動可否
- 家族やケアマネジャーとの調整
→ 重度の寝たきりでも、医療ケアに対応可能な「医療対応型デイサービス」や「リハビリ特化型デイサービス」であれば受け入れ可能なことがあります。
寝たきりの人が受けられるサービス内容
1. 食事介助
- きざみ食やミキサー食など、嚥下状態に合わせた食事提供
- 看護師や介護士による食事介助
2. 入浴介助
- 特殊浴槽やリフト浴を備えたデイサービスなら、寝たきりの方でも入浴可能
- 身体清拭(からだを拭くケア)で対応する事業所もある
3. 機能訓練
- 体を動かせない方でも、関節可動域訓練やマッサージなどを受けられる
- 拘縮予防や褥瘡予防を目的としたケアが中心
4. 健康管理
- 看護師によるバイタルチェック(血圧・脈拍・体温)
- 医師と連携した体調観察
5. レクリエーション
- 歌や音楽、回想法など、ベッド上や車椅子でも参加できる活動
デイサービスを利用するメリット(寝たきりの人の場合)
- 家族の介護負担が軽減される(入浴・排泄・食事介助を施設で受けられる)
- 看護師が体調を見守るため、医療面の安心がある
- 外出の機会が少ない寝たきりの方でも、人と関わるきっかけになる
- 拘縮や褥瘡予防など、健康維持につながる
利用の際の注意点
1. 送迎対応
- 車椅子やストレッチャーでの送迎に対応できるか確認が必要
- 事業所によってはストレッチャー送迎は不可のこともある
2. 医療ケアへの対応
- 吸引・胃ろう・在宅酸素など、医療的ケアが必要な方は「医療対応型デイサービス」を選ぶことが望ましい
3. 受け入れ可否は事業所ごとに異なる
- 同じ「デイサービス」でも設備や人員体制が違うため、必ず見学や相談を行う
4. ケアマネジャーに相談を
- ケアプランに位置づけが必要なので、まずはケアマネジャーに相談するのが第一歩
家族が確認しておきたいチェックリスト
- ストレッチャーや車椅子での送迎対応は可能か
- 特殊浴槽があるか、入浴できない場合の清拭対応があるか
- 看護師は常勤しているか、医療ケアに対応可能か
- 食事形態や嚥下状態に合わせた配慮ができるか
- 他の利用者との交流やレクリエーション参加の工夫があるか
まとめ
- 寝たきりの人でも、事業所の体制次第でデイサービスを利用可能。
- 食事介助・入浴・機能訓練・健康管理・レクリエーションなど、状態に合わせた支援を受けられる。
- 注意点は「送迎対応」「医療的ケア」「事業所の受け入れ体制」。
- 利用を検討する際は、ケアマネジャーに相談し、複数のデイサービスを見学して比較することが大切。
デイサービスは、寝たきりの方の生活の質を維持し、家族の介護負担を軽減する大切な支援の場となります。