デイサービスの機能訓練内容とは?具体例と効果をわかりやすく解説
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デイサービス(通所介護)を検討する際に、よく耳にするのが「機能訓練」という言葉です。
「具体的にどんな内容なの?」「本当に効果はあるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、デイサービスにおける機能訓練の目的や内容、実際に行われるプログラム例、利用者や家族にとってのメリットについて詳しく解説します。
目次
デイサービスにおける機能訓練とは?
機能訓練とは、高齢者の心身機能を維持・向上させ、できる限り自立した生活を送れるように支援する取り組みのことです。
デイサービスでは 機能訓練指導員(理学療法士・作業療法士・看護師など) が中心となり、利用者の状態に合わせた訓練を行います。
目的は大きく分けて以下の通りです。
- 筋力や関節の柔軟性を保つ
- 歩行や立ち上がりなどの基本動作を維持
- 認知機能や意欲の向上
- 転倒予防・寝たきり防止
デイサービスの機能訓練の主な容
1. 基本動作の訓練
- 起き上がり・立ち上がりの練習
- 椅子からの立ち座り動作
- 歩行練習(平行棒や歩行器を用いる)
2. 筋力訓練
- セラバンドや軽いダンベルを使った運動
- 下肢筋力を鍛える椅子に座ったままの足上げ運動
- 立位保持やスクワットの練習
3. バランス訓練
- 片足立ちや重心移動の練習
- バランスボールやマットを使った運動
- 転倒予防のためのステップ練習
4. 関節可動域訓練
- 肩や肘、膝などを大きく動かす体操
- ストレッチによる柔軟性の向上
5. 日常生活動作(ADL)の訓練
- 箸を使って食べる練習
- ボタンの掛け外し
- 買い物や調理などの模擬動作
6. 認知機能訓練
- 計算ドリルや間違い探し
- 回想法(昔の写真を見ながら会話)
- 音読や書字の練習
集団で行う機能訓練の例
- 音楽に合わせた体操
- 輪投げやボール遊び
- 認知症予防体操(コグニサイズなど)
- 季節行事を取り入れたレクリエーション形式の運動
個別で行う機能訓練の例
- 理学療法士による歩行訓練
- 作業療法士による手指機能訓練
- 看護師による関節可動域のストレッチ
利用者ごとの心身機能に合わせ、オーダーメイドで実施されます。
機能訓練を受けるメリット
利用者本人にとって
- 筋力やバランス能力が維持され、転倒予防につながる
- 「できること」が増え、自信や生活意欲が向上
- 認知機能の維持や改善にも効果が期待できる
家族にとって
- 自宅での介護がしやすくなる
- 寝たきりや転倒による入院リスクを減らせる
- 機能訓練指導員から介助方法を学べる
機能訓練の注意点
- 無理に行うとケガや疲労につながるため、必ず専門職の指導のもとで行う
- 個人差が大きいため、同じ訓練でも負担のかけ方を調整することが必要
- 継続が大切で、短期間で劇的な改善を目指すものではない
まとめ
デイサービスの機能訓練内容は以下のように多岐にわたります。
- 基本動作訓練
- 筋力・バランス・関節可動域訓練
- 日常生活動作(ADL)の練習
- 認知機能訓練
- 集団・個別でのプログラム
機能訓練は、利用者が「できること」を維持・向上させ、自宅で安心して生活を続けるために欠かせない支援です。
デイサービスを選ぶ際は「どんな機能訓練を行っているか」「専門職が配置されているか」を確認すると安心です。