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デイサービス(通所介護)の仕事は疲れる?理由と乗り越え方を解説

介護職の中でも日勤中心で夜勤がないことから人気がある「デイサービス(通所介護)」。
しかし、実際に働いてみると「思った以上に疲れる」「体力的にも精神的にも大変」と感じる人が少なくありません。
では、なぜデイサービスの仕事は疲れるのでしょうか? 本記事では、デイサービスで働く人が疲れを感じる理由と、その解消方法、さらに働き方を見直すためのポイントを詳しく解説します。これから働く人にとっても、すでに現場で頑張っている人にとっても参考になる内容です。
デイサービス(通所介護)の仕事とは?
まず、デイサービスの仕事内容を整理してみましょう。デイサービスは在宅で暮らす高齢者が通所し、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなどを受ける介護保険サービスです。
職員の主な業務は以下の通りです。
- 送迎(利用者の自宅から施設までの送迎業務)
- バイタルチェック(看護職員が中心)
- 入浴介助(着脱、洗身、移動補助)
- 食事介助、配膳・下膳
- 機能訓練や体操の補助
- レクリエーションの企画・進行
- 記録業務、申し送り
一見すると日勤中心で働きやすそうに見えますが、実際には多岐にわたる業務を少人数で回しているため、大きな負担を感じやすいのです。
デイサービスの仕事が「疲れる」と言われる理由
1. 入浴介助が体力的にきつい
デイサービスでは多くの利用者が入浴を楽しみにしています。介助では着脱や移乗動作をサポートする必要があり、腰痛や筋肉疲労の原因になります。特に定員が多いデイサービスでは、短時間で複数人を入浴させるため大きな負担です。
2. 送迎業務のプレッシャー
朝と夕方には送迎業務があります。運転自体に慣れていない人や、利用者を安全に乗せ降ろしする緊張感から、精神的な疲れにつながります。交通事情や遅延がストレスになることもあります。
3. 利用者・家族からの対応
利用者本人だけでなく、家族からの要望やクレームに対応するのもデイサービスの役割です。コミュニケーションスキルが求められ、精神的な疲労を感じやすい部分でもあります。
4. レクリエーションの企画と進行
「楽しい時間を提供する」ことが求められるため、毎回レクリエーションを考えたり進行したりするのは大きな負担です。盛り上がらないと責任を感じてしまい、精神的に疲れるという声も多いです。
5. 少人数で多業務をこなす
デイサービスは特養や老健などに比べると規模が小さく、職員数も少ないことが多いです。そのため、一人ひとりに割り振られる業務が多く、マルチタスクによる疲労を感じやすい職場といえます。
デイサービスでの疲れを軽減する工夫
体力面の工夫
- 移乗・入浴介助では福祉用具(リフトやスライディングシート)を活用する
- 腰痛予防のために正しいボディメカニクスを意識する
- ストレッチや筋トレで体をメンテナンスする
精神面の工夫
- 職員同士で業務を分担し、一人に負担が偏らないよう調整する
- クレームや相談はチームで共有し、一人で抱え込まない
- レクリエーションは完全オリジナルにこだわらず、既存のプログラムや市販の教材を取り入れる
働き方の工夫
- フルタイム勤務が難しい場合はパート勤務や時短勤務を検討する
- 他サービス(特養、訪問介護など)に比べて日勤中心で生活リズムを保ちやすい点を活かす
- どうしても合わないと感じる場合は転職で職場環境を変えるのも選択肢
「疲れる」=「向いていない」ではない
「デイサービスの仕事は疲れる」と感じても、それが必ずしも「自分には向いていない」というわけではありません。
- 体力的にきつい → 福祉用具や正しい介助方法で軽減できる
- 精神的にきつい → チームで共有する仕組みを作る
- 業務量が多い → 職場によっては規模や人員体制が大きく違う
つまり、働く環境や工夫次第で「疲れる」が「やりがい」へ変わる可能性もあるのです。
まとめ
デイサービス(通所介護)の仕事が「疲れる」と言われるのは、
- 入浴介助や送迎などの体力的負担
- 利用者・家族対応の精神的負担
- 少人数で多業務をこなす構造
といった理由が大きいです。
しかし、体の使い方や業務分担の工夫、職場選びの見直しによって疲れを軽減することは十分可能です。
「疲れる」という側面だけでなく、「利用者との交流が楽しい」「ありがとうと言ってもらえる」などやりがいも多いのがデイサービスの仕事です。自分に合った環境や工夫を見つけながら、無理なく続けられる働き方を目指してみましょう。
