地域密着型通所介護における運営推進会議とは?目的・参加者・開催方法を解説
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地域に根ざした介護サービスである 地域密着型通所介護。
その運営には「運営推進会議」の開催が義務付けられています。
しかし「なぜ必要なのか?」「誰が参加して何を話すのか?」と疑問を持つ事業者や家族も多いでしょう。
この記事では、地域密着型通所介護における運営推進会議の目的、参加メンバー、開催方法や議題の例をわかりやすく解説します。
目次
地域密着型通所介護とは?
地域密着型通所介護は、利用定員 18名以下 の小規模デイサービスを対象とした介護保険サービスです。
市区町村が指定・監督を行い、地域に住む要介護者が安心して利用できるよう地域住民と連携して運営すること が求められています。
その仕組みの一つが「運営推進会議」です。
運営推進会議とは?
定義
運営推進会議とは、事業所が 地域や利用者・家族に対して運営の透明性を確保し、意見を反映するための会議 です。
開催義務
- 6か月に1回以上の開催が義務付けられている
- 会議の内容は記録し、市町村や関係者に開示する必要がある
運営推進会議の目的
- サービスの質の向上
利用者や家族の声を反映し、サービス改善につなげる。 - 地域との連携強化
地域住民や関係機関と協力し、安心できる介護サービスを築く。 - 運営の透明性確保
外部の目を取り入れ、公平で健全な運営を行う。
運営推進会議の参加者
厚生労働省の基準に基づき、以下のメンバーを含めることが望まれています。
- 利用者または家族代表
- 地域住民代表(自治会・民生委員など)
- 市町村職員(介護保険担当)
- 地域包括支援センター職員
- ケアマネジャー
- サービス提供事業所の職員(管理者など)
※事業所によっては医師・看護師・ボランティア代表などが加わる場合もあります。
運営推進会議の主な議題例
- 事業所の運営状況報告(利用者数、職員体制、活動内容など)
- サービスの質や利用者満足度について
- 苦情や要望への対応状況
- 防災・感染症対策の取り組み
- 地域住民や関係機関との協力体制
- 今後の運営方針や改善点
会議の開催方法
- 日程調整
半年に1回以上。利用者・家族が参加しやすい日時を設定。 - 会議運営
事業所管理者が進行し、報告・意見交換・まとめを行う。 - 記録と公開
議事録を作成し、市町村へ提出。利用者や地域にも情報提供する。
家族や地域にとってのメリット
- サービス内容や施設運営の状況を直接確認できる
- 意見を出すことで利用者にとってより良い環境を作れる
- 地域ぐるみで高齢者を支える仕組みづくりに関われる
まとめ
- 地域密着型通所介護では、6か月に1回以上の運営推進会議が義務付けられている
- 参加者は、利用者・家族・地域住民・行政・包括支援センターなど多方面
- 会議では、運営状況の報告や改善点の共有、地域連携の強化を目的とする
- 家族や地域にとっても、サービスの透明性が確保され、安心して利用できる仕組みとなっている
運営推進会議は単なる義務ではなく、「地域とともに支える介護」 を実現する大切な場です。